2017年11月20日

ネガティブな時は原点を見つけるチャンス

社長が悩むと社員にも伝わります。競合他社の動向ばかりが気になり生産性も下がります。
このような時、どうしたらいいのかを考えてみます。

店の動向が気になる。何故あなたがこのようになったのか?

チャンスなの!?

自分が営む事業に自信がなくなった

それは自分自身の中にある内部的要因なのか、それとも外部的な問題があるのかです。
自分自身というネガティブな場合は、いくつかの問題に直面しますが、心理学の専門家はこのようにも言っています。

そもそもネガティヴな感情・感覚(例えば、怖い・危ない・不安など)を持っていなければ、簡単に私たちは大変な目にあうことになる

ネガティブな感情感覚、そして思考自体が悪いわけじゃなく、ここにも自分を守るという意味があると考えられます。
だから、もし私達がネガティブなことを感じたり、あえて考えれば、ココロがそのネガティブなイメージから自分を守るために「ネガティブなモード」になるのはある意味当然の反応だとも言えるんですね。
これがいわゆるネガティブ思考のループを作る一つの考え方と言えるかもしれません。

ただ、ネガティブに物事を見て考えること自体、全く悪いことでも至らないことでもないようです。むしろネガティブな視点で物事を見れないということは、事の本質や問題点を見抜けないことにもつながり、それはそれで問題なのですよね。
参照引用web:ネガティブ思考のループから抜けだすには?~ネガティブ思考自体、悪いことじゃありません~

このことから考えると、自信を無くした時(ネガガティブな状態)は、事の本質や問題点を洗い出す最大のチャンスなのかもしれません。
ネガティブ思考さえも事業にとってプラスに働かせることが出来るのです。

何をどこまで進めれば当面のゴールなのか?

何をどこまで進めれば当面のゴールなのか?

しかし、厄介なのは危機管理の自覚がしやすいネガティブな時よりも、右肩下がりの売上が原因で、そっと静かに心の中に入り込んだ閉塞感でしょう。

チェック閉塞感に覆われたあなたの中にある羅針盤は正確に進むべき方向を指していますか?

チェック広告業者や常連客に勧められるままに意味もなくクーポン券を発行していませんか?

チェック他店がやっている成功事例の上辺だけを真似していませんか?

チェック過去の良き思い出にいつまでも固執して、もう少し経てば何とかなると自己暗示をかけていませんか?

変わらなければいけないと解ってはいても、何をどうやって変えていけばいいのかイマイチ勇気もない知恵もない。
おそらくこのようなスパイラルに陥っているのでなないでしょうか?

「ただ、じっとしていても何も変わらない。とにかく何か仕掛けていかないと!」と決意して、チラシも打った、ホームページだって作った、fecebookが良いと言われたからパソコンが出来る社員も雇用した。ところがなかなか上手くはいかない。利益どころか、コストを回収する為の反響すら皆無に等しい。

こうなるともう次の一歩が怖くて踏み出せず、また閉塞感との戦いです。
そこには開業当初に抱いた夢もお客様の笑顔も想像できません。

だから自分の中に判断基準の物差しを作りましょう

いつ動くか?

何を変えるか?

どう変えていくのか?

この判断が難しいところです。
判断は難しいですが、お客様の満足なくして、自社の発展がないことだけはわかります。

そこで事業計画書を見直しましょう。

「事業計画書!!そんなことを今更言われるの!」とお考えになるでしょうが、私が言っているのは開業当初に作成した事業計画書を、キャビネットの奥から取りだしてください!という事ではありません。社会の状況変化に集客の仕組みを対応させる為、時代や地域に即した計画に見直してしていただきたいということです。
この事業計画の見直し作業は、あなた自身の原点回帰や新たな戦略を見つけ出す作業にとって大変に重要なことです。

弊社が実際に関与させていただいた案件でも、この事業計画の曖昧さや、原点回帰できない状況から大きな問題へと発展したケースが多く見られました。
様々な状況が揃っただけで勢いで始めてしまった事業や、時代の変化に対応できていない人には必ず行き詰まりが出てきます。因果応報ですから当然の結果です。そうなってから初めて後悔するのも人生というものでしょうが、幸いにも事業計画は今からでも何度でも練り直すことができます。形式なんて気を使う必要なあまり関係ありません。論理的な説明や雛型などは、少し検索すれば沢山出てきます。
参照参考web:事業計画書なんて無くても起業はできる?

チェック大切なのは、あなたが何故この仕事をやりたいと思ったのか?

チェックあなたは誰をどのように幸せにしていきたいのか?

チェックあなたのお客様が求めている価値とはどのようなものなのか?

本当にやりたかった理想の形とはどんなものなのかを再考してみることです。
迷いが出た時の原点を持っているのは凄く大切なことです。

事業計画は自分自身を見つめ直すチャンス

ただ…現実には面倒な作業なんですよね。そんなことより仕入単価の方が大事に思えたりしますよね?だから後回しになっちゃう。
このような時、私は三つのことをお伺いするようにしています。

「やりたいこと」

「やれること」

「やるべきこと」

事業計画は自分自身を見つめ直すチャンス

「やりたいこと」とは自分の理想です

これは、理屈や数字だけでなく感情的な部分も多く含まれるのではないでしょうか。

あなたが望む理想の形、好む方向を、もう非常識なくらい好き勝手な事をノートに書き出してください。お客様のベネフィットを優先的に考えるのが、中小企業や店舗の必勝パターンですが、ここではあなた自身が、あなたの心と向き合うことを優先します。
また、なぜ好き勝手でいいかと言うと、日々の業務を続けながら新たなパワーをここで出していただくので、なるべくストレスに感じずに、どんどん出てくるようにする為です。

例えば…

従業員を50人にしたい。

年商10億を達成したい。

最新設備の工場や事務所にしたい。

年に一度は社員旅行をしたい。それも出来れば海外がいい。

多店舗展開をしたい。

人材を育成できる自分に成長したい。

レクサスに乗りたい。

3階建てのマイホームを新築したい。

できれば中庭も欲しい。

細マッチョになりたい。

など、誰に見せるわけでもないので、どんなとでもいいです。

物欲が多くて恥ずかしいなどと思わずに、とにかく自分の理想を全て書き出してください。

自分の本音をぶつけてください。自分自身にぶつけてください。
いま思い浮かばなくても、後から書き足してもらってもいいです。
逆に言えば、この項目が増えていかないのはおかしな話です。
向上心がないことになります。向上心はなくてはいけませんし、時間とともにその質も変化して当然です。

私

ちなみに私の場合は100項目を挙げる目標を立てて開始してみました。結果的には124になりましたが、最初の方は物欲ばかりでした(笑)。ところが目標の100項目に向けて書き出してるうちに、あることに気がついたのです。それは言葉がループしていくというか、同じカテゴリーに属するものが目立ってきたのです。所謂、潜在的な本音が出てきたのでしょう。そしてそれらを繋ぎ合せていくと、本当に自分が成し遂げたかったこと、誰の笑顔が見たかったのかということが鮮明に浮かび上がりました。

「やれること」とは得意分野です

自社の武器は、どのようなものなのか?

今のあなたの経験やスキル、人脈などから実行可能な事を、得意な順から思いつく限り挙げてみてください。

「うちは他所よりも安く仕入れられないから…」

などと悲観的になる必要はありません。あなたには、あなたを支持してくれる家族や友人、お客様がいるはずです。

あなたが作る笑顔は、あなただけのものです。商品価格で勝てなくても、お客様を思う気持ちと行動では誰にも負けたくないはずです。つまりサービス力を価値として表現すればいいのです。

「自分自身」という言葉がありますが、ここでは自分が自身のことを知るのが大です。
あなた自身が何を得意と感じているのかを整理しましょう。必ずオンリーワンの武器が見えてきます。
ここでも100項目を挙げる勢いで開始してみましょう。いや100という数字に圧倒されなくても良いのです。これも自分自身を見つめる作業なのです。

例えば…

掃除が出来る

家族より社員より早起きが得意

車は週に一回は洗う

トリセツを読まなくても家電の使い方がわかる

BBQが得意だ

最近、PCを覚えた

PCには結構ハマってる

いや、かなりハマっている

twitterも始めて、これにもハマっている

メールの返信もこまめにする方だ

お客さんの為なら日曜の仕事も苦にならない

顧客サービスなら大手にも負けない

特にアフターフォローに喜びを感じる

お客様に「わざわざ有り難う」と言われた時は心の底から嬉しい

これは頂戴する対価以上に嬉しい

ヘルプを出せば助けに来てくれる仲間が人いる

親友は地元で有名な大工だ

いかがでしょう?このケースの場合では、何かが見えてきませんか?
気が利いて頭の回転も速く、人様の喜ぶことをするのが何よりの生き甲斐に感じている。
だからこそ強い繋がりの友人も多いのでしょう。
これはビジネスの大きな武器になりますよね。

「やるべきこと」とは使命です

「やりたいこと」や「やれること」は、自分目線、自分が中心の考えですが、「やるべきこと」は、社内や取引先との関係、何よりお客様から求められるものです。

ですので、仮に「やりたいこと」でなかったとしても、やらなければなりませんし、「やれること」でなかっとしても、努力と研究を重ねて可能にしなければならない事かもしれません。

上記の二つより少しハードワークですね。ハードなのですが、これは見方を変えれば相手が喜ぶことです。相手とは、あなたの指揮のもと一致団結して働いてくれる社員であり、あなたの事業を助けてくれる取引先であり、何よりもあなたの大切なお客様であり、今後に出会うであろう優良な見込客です。相手に喜ばれる事を、こちらが先回りして実行する。
これこそ現代的なマーケティングであり、顧客第一主義です。

三つが揃うと凄いことになる

やりたいこと・やれること・やるべきこと

この図の重なり合った部分だけを仕事にできれば、それは水を得た魚のように幸せな毎日が待っています。あなたの好きな事の中で、あなたが得意としていることをやり、尚且つ、それはお客様にも喜ばれる。すなわち、自分にも顧客にも利益があるということになります。

一方、このようなことを言っていた人もいます。

自分が好きな事で、社会善であり、利益もある仕事とは、医師や弁護士、会計士などの一般的にはハードルの高く、誰もが出来るという仕事ではない。(やれることに問題が出る)

また、今では有名になったお笑いコンビやアーティストの下積み時代は、アルバイトを掛け持ちしながら夢を追い続けていたなんてこともあります。芸能の道は、自身の得意な事であり、人に対してもパフォーマンスを見せるという点で社会善です。しかし、ビジネスとして考えるならば肝心の利益がついてこなかったのでしょう。(やるべきことに問題が出る)

さらに、お金は沢山儲かり、自分の好きなやり方のみを追求した究極の仕事は泥棒です。

でも、泥棒は犯罪ですから、すごく利益があって、仮に好きなことであったとしてもいけません。(やりたいことに問題が出る)

ネガティヴな今こそビジネスチャンスです

「あれれ??三つ揃えるのは、そんな難しいのか…」

と不安にならずとも大丈夫です。

それは、今あなたには、この三つを自由に組み合わせてどのような方向にも進めていける店や会社があるからです。

店や会社というのは物質的なことを指しているのではありません。

それは仲間やスタッフ、ご家族、取引先や今までの実績といった、あなたにとってのパワーの源の存在であり歴史です。今あなたは、ものすごい生産性の高い状況にいるのです。
ピュアな心理状態にあるのです。あとは、この三つのことを整理しバランスを取るだけなのです。

だからこそ、昨日までの努力とは少しだけ角度を変えて、今夜は自分が自身に向き合ってみる時間を設けてみてはいかがでしょうか?
本当の自分、凄い可能性を秘めた自分自身に必ず出会えるはずです。

この記事のまとめ

ネガティブな時は原点を見つけるチャンスのまとめ

ネガティブになることは、そんなに悪いことではない。悩んだ時の視点は、ある意味で物事の本質や問題点を見つけ出せる場合もある。

そして事業計画は形にばかりとらわれず、まずは自分自身の中にある本当の声を聞いてみる。
それは、どんどん上書きされていっても全く問題がない。大事なのは、自分の中にある本物の思いを見つけ出し、正しく見つめることです。そうすると本当に自分が成し遂げたかったこと、誰の笑顔が見たかったのかということがわかる。

以上、社長がネガティブな時こそ、原点を見つけるチャンスにもなることをお話しました。


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